人材エージェント経験10年の年収アップについて

ほとんどの方は、毎年少しづつ年収が上がることを繰り返していきます。

春になるとメーカーがベアアップなどで労組と交渉している金額などを見ることがあります。数千円のベアアップなどが話題になっています。もちろん、上司との評価面談や年齢がアップすることによって月額で数万円、年収で数十万程度上がることがあると思います。

 

100万単位での上昇は、営業のインセンティブや特別なボーナス以外には思い当たりません。それ以外ですと、転職が一番わかりやすいものとなります。

 

一部の業種では転職で年収が200万や300万上がることがあります。それは、現状が市場価格よりも安かった場合と、日系企業から外資系企業に移るときにおこることです。

 

前者は、単純に世の中の相場よりも安かっただけです。転職活動してみたら、高い金額を色々な会社から提示されて驚くことがある、ということになります。きっと、現職でお仕事に専念されており、転職をしようなどどは考えなかったので、転職市場での自身のバリューが分かっていなかったのでしょう。

 

後者では、一部の外資系の大手では資金的な余裕やビジネスモデルが効率的に利益を上げることができるために、日系企業よりも有利な条件でオファーができる、ということになります。実際にウェブエンジニアなどはアメリカでの給与水準は日本の倍前後だと言われています。日本で600万ならばアメリカでは1200万、数字にするととても大きな違いです。ただし、生活コストも考えると単純な金額では計り知れないと思います。日本のウェブエンジニアは安いから買いだとなっているのかもしれません。

 

自分が幾らくらいのバリューなのかを知りたいと思うのは不思議ではありません。A社では500万でB社では700万なんてことはざらにあります。ただし、あまり情報収集関連の活動に熱心ですと、手元のお仕事がおろそかになります。プロジェクトの終わり、年の終わりなどの節目ふしめに確認すること、そして、その情報を基に現職でも条件を交渉する、というのが順序としては良いかと考えています。

 

転職は毎年やるようなものでもなくて、カードとしては沢山もっているものではないと思っています。その会社では次のステップに進めないな、評価がおかしいな、理不尽なことがある、などを考慮にいれて計画的に進めることをお薦めしています。